フリーメイソンの階級と著名人

フリーメイソンの階級は基本的にはシンプルで、徒弟(Entered Apprentice)、職人(Fellow Craft)、親方(Master Mason)という3つしかないのが特徴です。更に、実務的なメイソンリーの組織では徒弟と職人の2階級のみで、親方は職人の代表者という位置付けになっており、階級ではありませんでした。

 

徒弟の下のロッジに加入していない下働きの石工も存在していたようで、親方が階級として分化するようになったのは18世紀に入ってからです。基本の3階級は、「ブルー・ロッジ」と呼ばれ、以後の上位階級をいくつかに分けたものを総称して「レッド・ロッジ」と呼びます。関連組織であるスコティッシュ・ライトの上位階級は33階級あり、その中の4、9、12-14、18、22、28-33階級は正規の参入儀礼で、それ以外は「通達」で昇級が行われるそうで、もちろん基本階級は必ず正規の参入儀礼を必要としています。

 

さてフリーメイソンでの大きな特徴のひとつが著名人の会員の存在でしょう。特にアメリカでは、初代大統領であるジョージ・ワシントン、第26代大統領のセオドア・ルーズベルト、第32代大統領のフランクリン・ルーズベルト、第38代大統領のジェラルド・ルドルフ・フォード、アメリカ軍元帥でGHQ最高司令官のダグラス・マッカーサーや、自動車会社フォード・モーターの創設者のヘンリー・フォード、ケンタッキーフライドチキンの創業者カーネル・サンダースも会員です。

 

その他フランスでは、フランス第一帝政の皇帝ナポレオン・ボナパルト、ドイツの詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ、イタリアの第74・79・81代首相シルヴィオ・ベルルスコーニ、イギリス戦時内閣の首相ウィンストン・チャーチルなど枚挙にいとまがありません。日本では第52・53・54代内閣総理大臣の鳩山 一郎や日本のビール王と呼ばれる高橋龍太郎も会員でした。