フリーメイソンへの入会

ではフリーメイソンにはどうやったら入会できるのでしょうか。1800年頃の入会儀式では、入会資格として何らかの信仰を要求していました。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などアブラハムの宗教の信徒や、仏教徒などであっても入会できます。従って無神論者、共産主義者は入会できず、信仰する宗教があったとしても新宗教各派である場合は入会できません。

 

逆に特定の宗教を信仰していなくても、神の存在を信じる人なら入会資格はあり、こうした信仰を「至高の存在への尊崇と信仰」と総称しているのが特徴です。その他の入会資格としては、成年男子であること、高い道徳的品性の持ち主、定職と一定の定収があり家族を養っていること、が求められ、決定はロッジ会員の投票で全会一致の承認を得なければなりません。

 

身辺調査も行なわれ、入会時には6万円程度の一時金も必要とされています。こうして入会することが決定すると、特徴的な儀式の暗記と宣誓の暗唱が求められ、事前にコーチからのレクチャーも行われます。

 

階級が昇級する時もそれぞれの儀式の暗記と宣誓の暗唱が求められます。一回入会を拒否されても、一定期間の後に再申請が可能です。日本グランド・ロッジでも月1回の無料説明会を行っており、1970年代の会員数が5000人規模に達したのがピークで、その後2000人規模まで減少しています。

 

無料説明会を開くようになったのは2006年の「ダ・ヴィンチ・コード」映画化されて入会志望者が増加してからです。自分が会員であることを隠す必要はありませんが、自分以外の会員について、存命中に会員であることを公表することは禁じられています。入会勧誘は内規で禁止となっており、無料説明会を開いても直接の勧誘はしない建前となっています。